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読みたいときに読めるように4・5冊買って置くことが多い。
ジャンルはいろいろで特に好きな作家がいる訳ではない。
本屋で並んでいるものを眺める。表紙や題名に魅かれると
手に取り、最初の1行を読む。
買うか買わないかはそこで決まる。
こういうのは買う、こういうのは買わないと言うルールはない。
ただ、その時、買おうか止めようかと思うだけだ。
POPが着いた本屋のお勧めも一応チェックするが、大概は買わない。
一通り見て決まらなかったら、また、最初から同じ事を繰り返す。
今日は久々に来たせいか、一回で5冊の文庫本を手にしていた。
石田衣良が1冊、小池真理子が1冊、伊坂幸太郎1冊と奥田英朗の
上下2冊。ブラック風味が効いているのがけっこ好き。
レジに並ぶと、前の女の人は「妊娠中の料理」と言う本を
買っていた。お腹はまだぜんぜん出ていない。
その人が会計を済ませ振り向いた顔は、赤ちゃんを授り幸せいっぱい
というようには見えなかった。不安気で淋し気で、今にも
泣き出しそうな雰囲気の人だった。
アサは、以前にもどこかでこんな感じの人を見た事がある?
と思ったが思い出せなかった。
アサは会計のカウンターに5冊の本を置いた。
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