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エスカレーターを降りたところで洋子に会った。
洋子とは特に親しい訳ではないが、少し前に一緒にPTAの
役員をやった事がある。
おとなしくて良妻と言う雰囲気の洋子だが、どこか秘めた強さを
持っているとアサは思う。
10分程立ち話をして、目的の売り場に行った。
新しいデート用の下着が欲しかった。
最近、あまり買っていない。シュウはあまり下着に興味は
ないみたいだが、アサは気を使っていたい。
デートのための下着選びも楽しい。
アサは細身で胸にも肉がないので、サイズがなかなか
ない。いいなと思うとBカップだったりCカップだったりする。
昔はCだったんだけど・・・アサは少しガッカリする。
高いブランド品ならあるのだろうが、子供を差し置いて
自分の下着に何万もはかけられない。
アサはブラとショーツのセットがずらりと並んでいる
ところを見た。
若い子向けのようだが、中には自分にも大丈夫そうなのが
ある。サイズがあるかどうか。
アサはいいなと思うものに付いている札を見てサイズを
確かめる。
3っつ目に見たのがAカップだった。
オレンジに近いピンクにゴールドのフリルが少し付いている。
ちょっと可愛すぎるかなと思ったが、時間もないのでそれを
カゴに入れた。あと 遥希の靴下買っとかなくちゃ。
遥希はナイキだ。お兄ちゃんにはアディダスを選ぶように
している。一緒に洗濯をしてわからなくならないように。
3足千円のナイキの靴下を見つけかごに入れた。
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